事件・事故・裁判

文字サイズ変更

福島第1原発:オフサイトセンターの内部を初公開

昨年3月15日に退避して以降初めて報道陣に公開されたオフサイトセンター。東京電力福島第1原発3号機の爆発直後のメモがホワイトボードに走り書きされたままになっている=福島県大熊町で2012年3月2日、岩下幸一郎撮影
昨年3月15日に退避して以降初めて報道陣に公開されたオフサイトセンター。東京電力福島第1原発3号機の爆発直後のメモがホワイトボードに走り書きされたままになっている=福島県大熊町で2012年3月2日、岩下幸一郎撮影

 東京電力福島第1原発事故の発生直後に、現地対策本部が設置されていた福島県大熊町の「オフサイトセンター」(緊急事態応急対策拠点施設)の内部が2日、初めて報道陣に公開された。センターは、第1原発から約5キロ西側に位置する。通信網が遮断されるなどしたため機能せず、昨年3月11~15日の間しか使われなかった。

 会議室の机の上には約50台のパソコンが当時のまま残り、脱ぎ捨てられた大量の防護服や飲みかけのペットボトルなどが散乱する。原発の配管図面などの内部資料も放置されていた。ホワイトボードには「(放射性物質のため)水道水の飲用は不可」「通信手段は衛星電話だけ」などの走り書きも残り、初動の混乱ぶりをうかがわせた。【中西拓司】

毎日新聞 2012年3月2日 20時20分(最終更新 3月2日 20時37分)

 

おすすめ情報

注目ブランド

特集企画

東海大学:東日本大震災から1年。地震はいつ来るのか。

難しいといわれる地震予知に挑む、

地震予知研究センター長、長尾教授に聞く。

知ってほしい 岩手・宮城のガレキのいま ~1日も早い復興を目指して~ 写真展

岩手県・宮城県に残る災害廃棄物の現状とそこで暮らす人々のいまを伝える写真展を開催中。

毎日jp共同企画