2012.3.3 05:02

「あまりにつらい」江口、女川から復興リポート

雪の舞う中、津波被害を受けた宮城・女川町を取材する江口洋介。「3・11も雪でしたね…」と振り返った

雪の舞う中、津波被害を受けた宮城・女川町を取材する江口洋介。「3・11も雪でしたね…」と振り返った【拡大】

 俳優、江口洋介(44)が、案内人を務めるテレビ東京系経済ドキュメンタリー「ガイアの夜明け」(火曜後10・0)の特番で東日本大震災の被災地、宮城・女川町からリポートすることが2日、分かった。

 特番は6日放送の「ガイアの夜明け 復興への道」(同)で、昨年6月に続く2度目の訪問。サンケイスポーツの取材に応じ、同町の一般廃棄物115年分に相当する約44万トンものがれきが残る風景に、「去年とあまり状況が変わっていない。家族の思い出の詰まった多くの家屋が倒れたままで、その中で生活しなければならないというのはあまりにもつらい」と率直に語った。

 仮設住宅で生活する家族も取材。「それでもこの土地をすごく愛していて、新しい家を建てたいと…。東北というか、人間の力強さを感じた」と希望を見いだす一方、「『外では笑わないようにする』とか、被災者らしく生活しなければならないという心理もあった」と問題点も指摘した。

 東京都では2日から同町のがれき受け入れを開始し、約48トンが貨物列車で到着。「経済を支えるのも結局は人の力。復興には相当な時間がかかると思うが、自分の言葉で被災地の様子を伝え続けたい」と誓っていた。

(紙面から)