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【社会】

女性連れ去り後?車手放す 

2012年3月2日 09時17分

 行方不明だった愛知県東海市の会社員相川比奈江さん(48)が連れ去られ、遺体で見つかった事件で、加害目的略取容疑で逮捕された岐阜県各務原市の会社社長、市川孝之容疑者(45)が、連れ去り当時に乗っていた車を犯行後に手放したとみられることが、捜査関係者への取材で分かった。

 市川容疑者は連れ去りに自分の車を使用したとみられ、愛知、岐阜両県警の合同捜査本部は、証拠隠滅を図った可能性もあるとみて調べている。

 関係者によると、市川容疑者は、連れ去りがあった昨年11月7日当時、日産のミニバンに乗っていたが、現在の車はホンダのミニバン。車が趣味で度々、買い替えることがあったという。

 相川さんは岐阜県輪之内町の東輪化学工業を訪問。ここを最後に行方不明となり、先月21日、岐阜県御嵩町で、遺体で見つかった。

 共犯として逮捕された東輪化学社長の小川卓美容疑者(53)の弁護士などによると、小川容疑者は「市川容疑者の依頼で、相川さんの勤務先に電話し、面会約束を取り付けた。市川容疑者は、ほかの男2人と計2台の車で来社した」と話している。

 会社関係者によると、日産のミニバンで市川容疑者が相川さんより先に来社。相川さんと市川容疑者は駐車場で話していたらしい。トラブルになり、相川さんが走って逃げたが、市川容疑者が車で追い掛け、相川さんはその後、行方が分からなくなったという。

 捜査関係者への取材で、輪之内町近辺から遺体発見現場など三方面に向けて、同じ時間帯に走っていった少なくとも3台の車があったことが分かっており、このうち1台が市川容疑者のミニバンだったとみられる。捜査本部は市川容疑者が、車が目撃されたと考え、犯行への関与を隠すため、事件後に手放した可能性があるとみている。

 両容疑者の弁護士によると、小川容疑者は「連れ去り翌日、市川容疑者に電話したら『たいしたことはない。後で説明するので、言わないで』と口止めされた」と話している。市川容疑者は「当日に(現場に)行ったか覚えてない」と否認、言い分が食い違っている。

(中日新聞)

 

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