政治首相と谷垣総裁の会談 孤立する小沢氏、焦りの色濃く2012.3.2 23:27

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首相と谷垣総裁の会談 孤立する小沢氏、焦りの色濃く

2012.3.2 23:27 小沢一郎

 野田佳彦首相と谷垣禎一自民党総裁の極秘会談により、消費税増税関連法案の成立と引き換えに衆院を解散する「話し合い解散」が現実味を帯びる中、「増税反対」を旗印に倒閣を唱える小沢一郎民主党元代表は孤立しつつある。

 3月1日夜に日本料理屋で行われた小沢系衆院1回生の「北辰会」メンバーとの会食。小沢氏は、いつも通り笑顔を絶やさなかったが、極秘会談に関しては「首相が話し合い解散をしようとしても自民、公明は乗ってこない」と語っただけ。かえって焦りの色がにじみ出たともいえる。

 小沢氏は2月21日から3月1日まで計6回も中堅・若手議員と会合を繰り返した。酒を酌み交わした議員は計約75人。政府が提出予定の消費税増税関連法案の採決時の造反や、内閣不信任決議案への同調を視野に足場固めを急ぐ。

 そんなさなかに発覚した極秘会談に、選挙基盤が弱い若手議員は動揺した。その多くの後見人である小沢氏は絶対に解散を避けたい。だからこそ消費税法案を葬り去った上で内閣を総辞職に追い込むシナリオを練っていたのだ。

 だが、もし首相と谷垣氏が手を握ればこのシナリオは通用しない。小沢グループが結束して造反しても焼け石に水となるからだ。

 極秘会談により、解散は現実味を増した。首相が解散の腹を固めたならば小沢氏は受けて立つしかない。小沢氏周辺はこう語った。

 「解散という言葉が表に出た以上解散の流れができるだろう。小沢氏は今後は解散に向け本腰を入れることになるのではないか」

(坂井広志)

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