東京都は2日、築地市場(東京都中央区)の移転先として汚染土壌の浄化工事を進めている江東区の豊洲地区で、これまで「汚染の可能性は低い」としていた地中5〜9メートルの土壌から、環境基準を超えるベンゼンとヒ素が検出されたと発表した。
粘性が高く地下水が浸透しにくいとされる「不透水層」の9地点から基準値を超えるベンゼンが見つかり、最高で75倍だった。自然由来とみられるヒ素も53地点で環境基準を超え、最高は20倍だった。
今後、不透水層も含めた汚染土を入れ替える。都の担当者は「多少の汚染は想定しており、対策工事への影響はない」としている。