NHK宮城県のニュース　仙台放送局

• 
• 

復旧支えたフェリー広島に

気仙沼市と離島の大島とを結ぶ航路で、被災した船の代わりとして広島県江田島市から貸し出されていたフェリーが役目を終え、２日気仙沼港を出港しました。
気仙沼市と大島を結ぶ航路では、２隻のフェリーがどちらも被災して一時、車や物資を運べなくなり、広島県江田島市が廃止された航路のフェリー「ドリームのうみ」を去年４月から無償で貸し出していました。
大島に住む人たちの生活物資や燃料、それに復旧作業にあたる車両を運ぶ手段として活躍しましたが、被災した船の修理が進むなどしたため、先月２９日の最終便で役目を終えました。１０か月あまりで、およそ５万台の車両と２５万人を運んだということです。
セレモニーで気仙沼市の菅原茂市長が「大島の復興にフェリーが果たした役割は非常に大きく、まさに救世主だった」と感謝のことばを述べました。
船体には「ありがとう江田島市」という横断幕が掲げられ、およそ２０人が紙テープを持って、広島に戻るフェリーを見送りました。市内に住む女性は「船が好きな息子を連れて毎週乗っていました。なくなるのは残念です」と話していました。

03月02日　12時38分

•