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'12/3/3

コカ球場、防球ネットアップ



 広島県教委は、広島市西区のコカ・ウエスト広島球場の防球ネットの高さを引き上げる。近くの県営広島西飛行場(西区)が今秋、廃港・ヘリポート化され、構造物の高さ制限が緩和されるため。高校野球の試合ではネットを越えた打球による物損被害も相次いでおり、県高校野球連盟は歓迎している。

 両翼92メートルの同球場には、内野の一塁側と三塁側、バックネット裏に防球ネットがある。ただ、西飛行場の滑走路の北約400メートルに位置するため航空法の制限がかかり、地上からの高さは上限の11・6メートルにとどめている。

 このため、ファウルボールが球場外に出るケースが頻発。昨夏の全国高校野球選手権広島大会では店舗駐車場の車の窓ガラスが割れる事故が2件あり、県高野連が県教委に対策を申し入れていた。

 県教委は、県と市が2011年5月に西飛行場の廃港・ヘリポート化に合意したのを受け、本格的な検討に入った。ヘリポート化に伴う新たな基準では、少なくとも50メートルまでは高さが制限されない見通し。県教委は飛球の角度などからネットの高さは30メートル程度が必要とのシミュレーション結果もまとめた。

【写真説明】コカ・ウエスト広島球場3塁側の防球ネット。高さが11・6メートルに制限されていたため、高校野球の試合では打球がネットを越えることもある




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