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河村名古屋市長、「南京大虐殺」否定発言について撤回の意思がないことをあらためて示す

フジテレビ系(FNN) 3月2日(金)19時13分配信

AKB48の姉妹グループ「SKE48」の中国公演が延期となった。愛知・名古屋市の河村 たかし市長の発言が波紋を広げている。
名古屋市の河村市長による、いわゆる「南京大虐殺」を否定する発言は、AKB48の姉妹グループで、名古屋を中心に活動するSKE48にまで拡大した。
SKE48が参加して、3月9日から開かれる予定だった中国でのイベントが延期となった。
そのイベントは、日中国交正常化40周年を記念して開かれる予定だった「南京ジャパンウイーク」。
SKEの公演のほか、日本語のスピーチコンテストや、和服の試着イベントなどが計画されていた。
河村市長は1日、「(南京ジャパンウイークは中止?)中止ではなく、延期ということで聞いております」と述べた。
このイベントは、2007年から過去4回開催されていて、関係者は事態の鎮静化を待って、開催できるかを検討しているが、その見通しは立っていない状況。
この決定に、中国のインターネットでは、さまざまな反応が見られる。
「もっと強硬に! 庶民は、中止を支持します」、「つべこべ言わずに中止せよ」という声の一方、SKE48の公演が中止になるかもしれないことを残念がる声も見られた。
渦中の河村市長は2日、名古屋市議会で発言について聞かれ、「30万人もの非武装の中国市民を、日本軍が大虐殺したとされる、いわゆる南京事件について、私は30万人もの非武装の中国市民を、日本軍が虐殺したことはないと思っており、いわゆる南京事件はなかったのではないかと申し上げたことは撤回しません。しかしながら、いろいろな意見、立場があることは理解しており、率直な意見交換、話し合いをしたいと申し上げているのは、私の真意です」と述べ、あらためて撤回する意思のないことを示した。
南京市と名古屋市は、30年以上、友好都市提携を結んできたが、今回の事態を受け、南京市は、名古屋市との公式な交流をしばらく停止すると発表している。
河村市長は市議会後、「もっと早く、SKEのみなさんが行って、名古屋のことを宣伝してくれるといいのですがね」と述べた。
藤村官房長官は2日午前、「総理もきのう、両市間で、まずいくつかある問題を、早く適切に解決されたい。本年のしかるべき時期には、きちんと開催できるように調整したい」と述べた。

最終更新:3月2日(金)19時31分

Fuji News Network

 
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