ワカサギから国の暫定基準値を超す放射性物質が検出されたことから釣りが禁止されていた前橋市の赤城大沼で、その後の県の検査で基準値を下回ったとして2日、ワカサギ釣りが解禁されました。
地元の漁協によりますと、釣りは解禁しましたが、釣った魚は食べないようにすべて回収するということです。
前橋市の赤城大沼では去年8月、ワカサギから国の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを超す放射性セシウムが検出されたため、去年9月に予定されていたワカサギ釣りの解禁が見送られていました。
しかし、群馬県のその後の検査で3回続けて基準値を下回ったとして、2日、ワカサギ釣りが解禁されました。
2日朝は、午前6時の解禁とともに早速大勢の釣り客が訪れ、氷の上から糸を垂らして釣りを楽しんでいました。
国の暫定基準値は、来月から1キログラム当たり100ベクレルに厳しくなりますが、地元の漁協によりますと、県の検査では厳しくなる数値は上回っているということで、釣りは解禁しましたが、釣った魚は食べないようにすべて回収するということです。
赤城大沼漁業協同組合の青木泰孝組合長は「お客さんの笑顔を見て、解禁してよかったなと思います。ワカサギ釣りができることで、赤城大沼が安全な場所だというPRにもなり、観光の活性化につながっていけばうれしいです」と話していました。
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