津波で大きな被害を受けた岩手県山田町で、高台移転の候補地の地盤が住宅建設に適切かどうか調べる地質調査が始まりました。
岩手、宮城、福島の3県で高台移転に向けて地質調査が行われるのは初めてだということです。
岩手県山田町は、津波で3100棟余りの建物が全半壊し、町内の7つの地区すべてで高台移転が計画されています。
このうち織笠地区で地質調査が始まり、まず沼崎喜一町長と調査の一部を請け負ったUR都市機構、小川忠男理事長が出席して式典が行われました。
このあと、沼崎町長と小川理事長が地質調査を行う機械のレバーを一緒に上げると機械が動き出し、調査が始まりました。
震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県によりますと、高台移転に向けて地質調査が行われるのは初めてだということです。
山田町は、地質調査で住宅建設に適切な地盤と判断されれば、4年後をめどに住宅の建設を始めたいとしています。
沼崎町長は「被災者にとって、どこに住宅が再建されるのかはいちばんの関心事です。高台移転の候補地の調査に着手できたことは復興に向けた大きな一歩だと思います」と話していました。
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