大阪市交通局の労働組合が、職員の内部リストを不正に入手し選挙活動をしたとされる問題で、組合は２日、リストが偽造された疑いが強いとして刑事告発しました。

大阪維新の会によりますと、交通局の労働組合は去年の市長選挙の際、当時の平松市長を支援する「知人・友人紹介カード」を配るために、職員の内部リストを不正に入手していたとされます。
維新の会は「組合と市当局が組織的に選挙活動をしていた」とみていますが、組合は２日、「何者かがリストを偽造した疑いが強い」として、被疑者不詳のまま無印公文書偽造などの容疑で大阪地検に告発しました。
【大阪市交通局労働組合藤村信孝書記長】
「（リストには）労働組合が入手できないデータの項目がある。（Ｑねつ造だと？）間違いないです」
リストについては市の第三者調査チームも「組合が作成したとは考えがたいとの証言が複数あった」としています。

２日未明、大阪市福島区のマンションの一室で火事があり、この部屋に住む女性が意識不明の重体です。

２日午前１時２０分ごろ、大阪市福島区玉川のマンションから煙が出ていると消防に通報がありました。
火は約２時間半後に消し止められましたが、マンションの一室約３０平方メートルが焼けました。
消防がこの部屋に一人で住む加藤晶子さん（４８）を救出しましたが、加藤さんは一酸化炭素中毒やのどのやけどにより意識不明の重体です。

【隣の部屋に住む人】「消防署の人が中に入ろうとした時パッと出とったけどな。火が」

警察などが出火の原因を調べていますが、和室にあるベッドの付近が激しく燃えていたということです。

２日未明、兵庫県加古川市で、女性が血を流して死亡しているのが見つかりました。
警察は現場の状況からひき逃げ事件とみて調べています。

午前２時５０分ごろ、加古川市東神吉町で、路上に人が倒れているのを車で通りがかった男性が見つけ、警察に通報しました。
警察が駆けつけたところ、女性が仰向けに倒れ、頭などから大量に出血していてその場で死亡が確認されました。

【現場近くに住む人】
「パーンっていう音が鳴って、その後に、バリバリバリバリってガラスが割れる音がした」

女性は６０歳代とみられ黒っぽいコートに黒いズボンをはいていて、女性が倒れていた辺りには車のライトの一部とみられるガラス片が散乱していたということです。
警察は女性の身元の確認を急ぐとともにひき逃げ事件として逃げた車の特定を進めています。

年度末に向けて企業の大量リストラなどが懸念されることから、労働者の相談を受け付けるホットラインが設けられています。

「もしもし、労働ホットラインです」

この相談は、残業手当の未払いなど、労働問題に関わる相談を受け付けるため開かれています。今年度、震災や円高の影響で、収益が悪化している企業も多く、年度末に大量解雇や派遣切りが懸念されています。

労働者からは、退職を強要をされているといった内容のほか、公務員から職場の空気が悪く、働くのが辛いといった相談が寄せられていました。

【全大阪労働組合総連合 菅義人事務局長】
「なんでもいいですから、とにかく困ったら電話してください、私たち一緒に相談に乗りますし、一人で難しかったら、労働組合に入ってがんばろう、このうようにお伝えしています」

この電話相談は、午後６時まで受け付けています。

フリーダイヤル０１２０−３７８−０６０

３日のひな祭りを前に京都の老舗の料亭で開かれたお茶会に、福島県から避難している小学生が招待されました。

京都市左京区の「下鴨茶寮」では毎年、大学生たちが「ひな祭りをいつまでも楽しめる世の中に」という平和への願いを込めて、「ひな祭り茶会」を開いています。
今年は東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で福島県から京都に避難し、現在、伏見区の桃山小学校に通っている児童２８人が招待されました。
子どもたちは大学生が１つ１つ丁寧な作法で点てたお茶を慣れない手つきで飲んでいました。

【児童】
「楽しかった」
「ちょっと苦かったけどおいしかった」
「（作法は）難しかった」

児童らはふるまわれたお茶やお菓子を楽しみながら、京都の文化に触れていました。

古都・奈良に春の訪れを告げる東大寺の「お水取り」が始まりました。
今年は東日本大震災の被災地の復興も祈願されています。

１日午後７時、たいまつを道明かりに連行衆と呼ばれる僧侶が二月堂の階段を登っていきます。
そして舞台からたいまつが突き出され、火の粉が滝のように舞い散ると、参拝客から大きな歓声があがりました。
東大寺の「お水取り」は奈良時代から続く「修二会」の行の一つで、僧侶が二月堂の本尊である十一面観音に罪を懺悔し、人々の幸せや豊作を祈ります。
今年は東日本大震災の復興への願いも込められているということです。
「お水取り」は今月１４日まで行われ、１２日にはさらに大きな籠たいまつがあがります。

北朝鮮に拉致された可能性が高い失踪者の家族らが、北朝鮮に向けて放送される短波放送「しおかぜ」の収録を行いました。
母・福山はるみさん「ちあき何がなんでも生きててください、ただただ自分の体だけは守って生きててください」と話しました。行方不明になっている福山ちあきさん（当時１８）。自転車が残されていた大阪市浪速区大国で母親が収録を行い、ちあきさんに呼びかけました。「しおかぜ」は拉致被害者などの救出や情報提供を求めて、１日に２回、北朝鮮に向けて放送されています。大阪の心斎橋で車の助手席に乗っていて行方不明になった尾上民公乃（当時２０）さんの父親は…父・尾上支征さん「お前がいなくなってからもう２５年になろうとしてます。「居所だけでも教えてください」と話しました。また、家族らは大阪府の松井知事に拉致問題の早期解決を要請しました。