米大統領選:ロムニー氏が僅差で首位 アイオワ共和党集会

2012年1月4日 16時54分 更新:1月4日 17時5分

ロムニー前マサチューセッツ州知事=古本陽荘撮影
ロムニー前マサチューセッツ州知事=古本陽荘撮影

 【デモイン(米アイオワ州)古本陽荘、海保真人】3日夜(日本時間4日午前)、本格的に始まった米大統領選(11月6日投開票)で、中西部アイオワ州の共和党党員集会は、組織力で勝る穏健派のロムニー前マサチューセッツ州知事(64)とキリスト教右派や保守派の支持を受けるサントラム前上院議員(53)が大接戦を繰り広げた末、ロムニー氏が8票差の僅差(きんさ)で首位を獲得した。アイオワ州共和党委員会の発表をCNNテレビが伝えた。

 党員集会は民主党のオバマ大統領への挑戦者を決める共和党指名候補争いの初戦。投票はアイオワ州内1774カ所で実施された。 アイオワの共和党はキリスト教右派など保守派の影響力が強い。このため、ロムニー氏はアイオワよりも、地元に近い東部ニューハンプシャー州の予備選(10日)を重視する選挙戦を展開していたが、アイオワでも「オバマ大統領に勝てる候補」として徐々に評価が上昇。ニューハンプシャーでは勝利が確実視されているため、アイオワを制したことで候補指名に向けて弾みがつく可能性がある。

 サントラム氏はアイオワ州以外に選挙組織をほとんど持っていない。だが、バックマン下院議員(55)、ペリー・テキサス州知事(61)に勝つことをきっかけに保守派の「統一候補」として支持を拡大しようと、100日以上にわたり360回以上の対話集会を開くなどアイオワに集中した選挙運動を展開し、猛追していた。

 両氏の後には連邦政府の権限縮小を求めるポール下院議員(76)が続いた。

 ギングリッチ元下院議長(68)はアイオワで他候補の攻撃を受けて支持率が急落した。

 共和党の主な大統領候補は7人だが、ハンツマン前駐中国大使(51)はアイオワでの選挙戦を断念したため、党員集会は事実上6人が争った。

 一方、民主党もアイオワで党員集会を開き、再選を目指すオバマ大統領を大統領候補として承認する。

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