プロアマ戦で笑顔を見せる横峯さくら=沖縄・琉球GCで
|
 |
国内女子プロゴルフ開幕戦のダイキンオーキッド(賞金総額8000万円、優勝1440万円)が2日、沖縄・琉球GC(6439ヤード・パー72)で開幕する。今季も賞金女王争いの中心となりそうなのは、3年連続のタイトルを狙うアン・ソンジュ(韓国)と横峯さくら(26)=エプソン=だが、この日2人の前に立ちはだかる新たな強敵? が出現した。
3年連続賞金女王を目指すアン、3年ぶりの女王奪回を目指すさくら。2人に共通する“難敵”となりそうなのが、スロープレー撲滅のために今季導入されるイエローカードだ。
江間陽子競技委員によれば「年々プレー進行が遅くなっている傾向にある。これまでは口頭説明だったが、選手サイドから言葉による注意、警告はあいまいとの指摘があった。外国人選手が増えて言語の問題も生じているので、とりあえず今年1年、警告カードを使ってみることにした」という。
文字通り黄色のカードを各競技委員が携帯し、「前組と1ホール以上の間隔が開いた時点で、イエローカードを示して警告、プレー時間計測を開始する」ことになった。
さくらは昨年9月のマンシングウェア東海初日に遅延プレーによる2罰打を科された。アンも度々注意を受けているスロープレーヤーの一人だ。
「今季の目標は賞金女王の3連覇。でも、緊張します。私もあまりプレーは早くないけど、できるだけ集中して早いプレーヤーになりたい」とアン。「韓国勢に惨敗が続いているので、今年は日本人が頑張らないと」と女王奪回宣言したさくらは、今オフのパッティング改造に伴い「グリーン上ではアドレスしたらすぐにストロークするように」プレースタイルを改良中だ。
今回の“取り締まり強化”は、アンら2人の戦い方ばかりか、賞金女王争いまで影響を及ぼすかもしれない。(月橋文美)
この記事を印刷する