簡易測定器(手前右)で給食に含まれる放射性物質を調べる職員=半田市向山町で
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半田市学校給食センター(向山町)は1日、給食に含まれる放射性物質の調査を始めた。福島第1原発事故を受けて食の安全への意識が高まる中、子どもに安全な給食を届け、保護者の不安を取り除くのが狙いだ。
放射線量を空気中で測る簡易機器を使用。調理前後に食材の周辺と完成品の周辺の放射線量を調べ、それぞれに含まれる放射性物質を計算する。
子どもが給食を食べ始める正午すぎまでに、センターのホームページ(HP)に結果を載せる。放射性物質が、国が定める暫定規制値を超えた場合、食材なら使用を、完成品なら給食を取りやめる。
1日は、センター職員が出来たての給食2食分をミキサーで液状に混ぜ、測定器を近づけて放射線量を調査。1分おきに3回調べた結果、暫定規制値を超える放射性物質は検出されなかった。
新保幸雄所長(57)は「市場には安全な食材が出回っていると思うが、念のために調べて子どもの安全と保護者の安心を確保したい」と話している。
市はこのほか、毎週月曜にクリーンセンター(乙川末広町)敷地の空気中の放射線量も同様の測定器で調べ、市HPで公表する。 (山本真士)
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