ＤｅＮＡが珍企画　木曜のハマスタは女装割引

　木曜日はマツコ・デラックスやミッツ・マングローブは２０００円引き？　ＤｅＮＡは１日、本拠地・横浜スタジアムの主催試合で“珍割引チケット”を発売すると発表した。曜日ごとに定められた条件を満たせば、内野席が２０００円割引になるというもの。注目は女性が割引になる木曜日。正真正銘の女性のほか、女装したファンもディスカウントチケットでの入場が可能。スタンドは女性（？）で埋め尽くされるかも…。

　ＤｅＮＡが、何ともユニークな割引チケットを発売する。この日、本拠地・横浜スタジアムでの公式戦で、割引チケット「日替割（ひがわり）」を発売すると発表。対象となるのは本拠地開幕戦の４月３日から７月１８日までの主催試合の内野指定席の当日券。曜日ごとに指定した割り引き対象者＝別表＝であることを球場の入場券売り場で証明すれば、６種類の内野指定席（５５００円〜３５００円）がすべて２０００円引きになるのだ。

　特に仰天なのが「女子割」と命名された木曜日だ。女性はもちろんのこと、女装をした男性もＯＫになる。

　女装の基準について、球団のチケット担当者は「一般に女性と見られる感じならオーケーです。売り場とゲートで二度チェックしますが、緩やかな条件にします」と語った。例えばスカートや口紅など、女性らしい格好をしていればＯＫ。「マツコ・デラックス？　ＯＫです」と担当者。女装の完成度を問わず割引を実施する方向だ。ちなみに金曜日の「メンズ割」は男性のみ。男装をした女性の方は含まれていないとか。

　企画発表を聞いた中畑監督は「（女装の好きな人とは）野球の話が盛り上がる場合もある。それによってスタジアムが満員になればいいね」と賛成だ。偶然にも、ハマスタは中畑監督自身が現役時代、女装を体験した場所でもある。「選手会の催しでバレリーナの格好をしたんだ。鏡を見てオレは、きれいだと思ったんだけど、娘に似ていると怒られたよ」と経験を話し爆笑。チームを明るく引っ張る中畑監督は、面白企画でサポートする球団にも感謝した。

　最初の「女子割」デーとなるのは、４月５日の中日戦。指揮官が掲げる粘り強い野球と、スタンドの“女子力”と、そしてちょっぴりの不気味さ（？）も駆使して、３連覇を目指す高木竜を圧倒する。　（後藤慎一）