首都圏の鉄道やバスで利用できるICカード型の乗車券の「パスモ」で、カード番号や名前などの個人情報が他人に知られると、鉄道やバスを利用した日付や場所などの情報がインターネットを通じて他人に見られるおそれがあることが分かりました。
専門家の指摘を受けてパスモを運営する協議会では、インターネットを通じたサービスの一部を1日夕方から停止しました。
「パスモ」は、首都圏の鉄道やバスなどで利用できるICカード型の乗車券で、これまでにおよそ1900万枚が発行されています。
パスモには、インターネットの専用のサイトに自分のカードの番号や名前などの個人情報とパスワードを入力すると、自分がいつ、どこで鉄道やバスを利用したかという「乗車履歴」を確認できるサービスがあります。
ところが、このサービスではカード番号や名前などの個人の情報が知られると、パスワードがなくても他人に「乗車履歴」を見られるおそれがあることが分かりました。
家族や親しい知人などに履歴が見られるおそれもあるという専門家の指摘を受けて、パスモを運営する協議会では、システムの問題を検証するため、1日午後4時ごろからインターネットを通じたサービスの一部を停止しました。
パスモ協議会では、「サービスの安全性が十分かどうかを確認する必要がある」としています。
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