原子力安全委:班目委員長 辞任要求に開き直り発言も

2012年3月1日 20時17分 更新:3月1日 20時33分

衆院予算委に参考人として出席し、自民・梶山弘志氏の質問に答える班目春樹原子力安全委員会委員長=国会内で2012年3月1日午後、藤井太郎撮影
衆院予算委に参考人として出席し、自民・梶山弘志氏の質問に答える班目春樹原子力安全委員会委員長=国会内で2012年3月1日午後、藤井太郎撮影

 内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長が1日の衆院予算委員会で、委員からの辞任要求に「4月になると新組織(原子力規制庁)になり、安全委自体がなくなる。当然辞めることになる」と開き直る場面があった。

 自民党の梶山弘志議員が放射性物質の拡散を予測するSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システム)の避難への活用について質問。班目氏が「このような予測手段で避難を決めている国は世界中どこもない」と活用は不適当との考えを示すと、梶山氏は「無責任だ。辞めたらどうか」と詰め寄った。

 安全委は原発事故時の助言や再稼働に向けた安全評価(ストレステスト)の妥当性を確認している。野田佳彦首相は「新組織ができるまでの間も何が起こるか分からない。緊張感を持って対応してほしい」とくぎを刺した。【笈田直樹】

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