【福岡】地裁が元死刑囚のDNA資料入手 飯塚事件

03/01 19:13 更新

飯塚市で1992年、女の子2人が殺害された「飯塚事件」で、死刑が執行された久間三千年元死刑囚の再審請求をめぐり、福岡地裁が有罪の根拠となったDNA鑑定結果の精度を検証するため、警察庁科学警察研究所から資料を取り寄せていたことがわかりました。20年前に発生した「飯塚事件」では、当時小学1年生だった女の子2人が殺害され、久間三千年元死刑囚は殺人などの罪で死刑が確定し、2008年に刑が執行されました。弁護団によりますと、久間元死刑囚の遺族による再審請求を受けて、福岡地裁が先月中旬、科警研からDNAの型を撮影したネガフィルムを取り寄せたということです。有罪の根拠となったDNA鑑定は、再鑑定で誤りが判明した「足利事件」と同じ方法で行われていました。弁護団は「再審を行うか審議に入ったという点で一歩前進した」と話しています。