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100m四方の放射線量 中間報告

2月25日 4時0分

100m四方の放射線量 中間報告
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国が直轄で除染を行う福島県の避難区域で、環境省が100メートル四方ごとに行った詳細な放射線量の調査の中間報告が公表されました。
今後、除染計画の策定や避難区域の見直しに活用されることになります。

放射線量が高い福島県の警戒区域と計画的避難区域は、国が直轄で除染を行うことになっていて、環境省はそのために必要な放射線量の詳しい調査を去年11月から始めました。
調査はこれまでの国の調査よりきめ細かい100メートル四方ごとに行われ、7963地点の結果が中間報告として公表されました。
全体的な傾向としては、原発の北北西の方向に年間の放射線量が50ミリシーベルトを超える地域が広がっていて、文部科学省が上空から行った調査結果と合う一方、上空からの調査では飯舘村の中央部一帯が20ミリシーベルトを超えるとされていましたが、今回の詳しい調査では、一部の地域が20ミリシーベルトを下回っていました。
また、最も放射線量が高かったのは双葉町の山田地区で、1時間当たり89.9マイクロシーベルト、年間に換算して472.5ミリシーベルトでした。
環境省は最終的な測定結果も来月公表し、自治体ごとの除染計画の策定に生かすほか、政府が来月末をめどに行う避難区域の見直しにも活用される見通しです。

中間報告が掲載された環境省のホームページのアドレスは次のとおりです。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14870