日系企業の進出が相次いでいるベトナムで、日本の宅配便の現地法人「佐川急便ベトナム」が、1日から事業を開始し、配達時間の指定など日本並みのサービスでどこまでシェアを伸ばすことができるか注目されます。
南部、ホーチミンで、従業員およそ50人が参加して式典が行われ、全員で事業の成功を祈願したあと、早速、トラックやバイク10台余りで荷物の配達や引き取りに向かいました。
ベトナムでは、日系企業の進出が相次いでいますが、地元の業者に荷物の配達を依頼しても、途中で紛失したり、輸送にかかる日数が分からなかったりする問題があります。このため、配達の時間指定や荷物に割り当てられた番号による輸送状況の確認ができる、日本並みのサービスへの要望が高まっていました。また、現地では、通信販売など宅配便を利用したビジネスが活発になりつつあり、ベトナムの人たちからの需要も見込めることから、この企業では、3年後にはベトナムでの10%のシェアの獲得と10億円の売上高を目指すということです。
佐川急便ベトナムの島崎順二社長は、「まずは日系企業をターゲットにして徐々にベトナムの人たちにも浸透していきたい。日本並みのサービスを提供すれば、市場はつかめると思う」と話していました。
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