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千葉 流山市が初の除染計画

2月29日 18時7分

原発事故によって拡散した放射性物質を取り除く除染を国の財政負担で行うことになっている104市町村の中で初めて、千葉県流山市が2年間で市内全域の除染を終えるとした実施計画をまとめました。
今後、本格的な作業が始まることになります。

ことし1月に施行された特別措置法では、1時間当たりの放射線量が0.23マイクロシーベルト以上の地域を含む自治体を「汚染状況重点調査地域」に指定し、各自治体が国の財政負担を受けて除染を行うことになっており、8つの県の104市町村が指定されています。
これらの自治体では、放射線量を測定して除染を行う地域を絞り込み計画を立てたうえで除染を行いますが、104の市町村の中で初めて千葉県の流山市が実施計画をまとめました。
計画では、除染の対象は市内全域とし、再来年の平成26年3月までにすべての作業を終えたいとしています。
また、小中学校や幼稚園など子どもが多く利用する施設と通学路は優先的に作業を進め、来年3月までに終えるとしています。
計画の策定に当たった流山市の田中佳二室長は、「これからは国の補助金を受けた本格的な対応ができる。子どものいる施設について、市では、国よりも厳しい基準を設けて除染を行うことにしているので、住民の不安を一刻も早く取り除けるよう、心がけていきたい」と話しています。