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自然環境への影響 情報提供へ

3月1日 4時0分

自然環境への影響 情報提供へ
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原発事故を受けて、風力や地熱といった再生可能エネルギーへの期待が高まるなか、環境省は、事業者が開発を進める場合に自然環境への影響を事前に調べる際の参考となる野生生物の生息状況などをインターネットで検索できるサービスを始めることになりました。

風力や地熱といった再生可能エネルギーは、原発事故を受けて導入拡大への期待が高まっていますが、事業者が開発に乗り出す場合には自然環境を守るために周辺の動植物の生息状況を1年ほど調査し、国に報告することが義務づけられています。
こうした調査の負担を減らすため環境省は、全国各地で風力発電や地熱発電の候補地を選び生息している動植物の種類や数などを調べ、事業者がインターネットで検索できるサービスを始めることになりました。
具体的には、風車を建てた場合に野鳥がぶつかって死ぬおそれがどれくらいあるかや、発電所を建てた場合の生態系への影響などが確認できるようにします。
環境省はそのための調査を来年度から5年間で全国のおよそ1000平方キロメートルのエリアを対象に進める予定で、事業者への情報提供は来年4月をめどに始め、再生可能エネルギーの導入促進と自然保護の両立につなげたいとしています。