大規模な地震が起きて多くの人が帰宅困難になった場合に、特定の地域に向けた「エリアワンセグ」と呼ばれるデジタル放送で、避難場所などの情報を伝えるシステムが、東京の六本木ヒルズで公開されました。
六本木ヒルズでは、大規模な地震が起きた場合に、5000人の帰宅困難者を受け入れる態勢作りが進められており、1日、特定の地域に情報を発信できる「エリアワンセグ」と呼ばれるデジタル放送を活用したシステムが公開されました。
エリアワンセグは、携帯電話やスマートフォンで映像や文字を見ることができ、試験放送では、帰宅困難になった人たちに向けて、敷地内の避難場所や食料を配っている場所と時間、それに交通機関の復旧状況といった災害に関する情報が伝えられました。
去年、東日本大震災が起きた直後は、携帯電話の通話や通信がつながりにくくなりましたが、同じ携帯電話でもワンセグ放送は、多くの人が受信できたと言われており、特に今回のエリアワンセグは、特定の地域に向けた情報を発信できるため、災害時の活用が期待されています。
総務省によりますと、大規模な商業施設でエリアワンセグを使って災害情報を発信するシステムは全国で初めてだということです。施設を運営する森ビルの栗又康史課長は、「エリアを絞ったワンセグ放送を使って、災害時に有効な情報を発信していきたい」と話しています。
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