東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと立ち入りが制限されている警戒区域に取り残されたままの犬や猫について、環境省と福島県は、1日から一斉に保護に乗り出しました。保護活動は警戒区域内の6つの市と町で合わせて15日間行われ、保護したペットはホームページなどで飼い主に呼びかけることにしています。
保護活動は警戒区域の南相馬市と浪江町で行われ、環境省と福島県の職員らおよそ20人が参加しました。このうち、地震で押しつぶされた建物が片づけられずに残っている商店街では、職員が手分けして住宅や商店の軒下などに餌を付けた籠を設置していました。
環境省は、警戒区域内では、これまでに1000匹近くの犬や猫を保護していますが、今も数百匹がとり残されているとみられ、繁殖期の春を迎えると数が増える可能性があることや、野生化したペットが一時帰宅した住民らを襲う危険性があるとしています。環境省動物愛護管理室の西山理行室長は、「一匹でも多くのペットを探し出し、住民が安心して戻れる環境を整備したい」と話しています。
保護活動は、警戒区域内の6つの市と町で合わせて15日間行われ、保護したペットはホームページなどで飼い主に呼びかけることにしています。
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