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津波の新たな想定 今月下旬公表へ

3月1日 18時10分

津波の新たな想定 今月下旬公表へ
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東南海・南海地震など、東海から西の太平洋沿岸で起きる巨大地震の想定を見直すため、国が設けた検討会は、新しい津波の想定の計算方法を取りまとめ、この方法を使って今月下旬に新たな想定を公表することになりました。

1日の会合では、東南海・南海地震など東海から西の南海トラフと呼ばれる海底で起きるおそれのある巨大地震の津波を想定する、新たな計算方法について検討されました。
会合の中で、新しい計算方法を使って去年3月の巨大地震で動いた海底の断層のデータから津波の高さなどを計算した結果、実際に観測された津波の高さや浸水範囲などとほぼ一致したことが報告されました。このため、検討会では、南海トラフで起きるマグニチュード9.0の巨大地震が引き起こす津波について、新しい計算方法を使って精度の高い想定を出すことを決めました。検討会では、津波のほか各地の震度についても想定を作り、今月下旬に開く会合でまとめ公表することにしています。
検討会の座長の阿部勝征東京大学名誉教授は、「これまでの大地震と東日本大震災のような地震では揺れや津波が大きく違った。今回の計算方法は南海トラフで考えられる巨大地震の想定に役立つものと考えられる」と話しています。