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岩手 「新おおつち漁協」が発足

3月1日 17時15分

岩手 「新おおつち漁協」が発足
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津波の被害を受けておよそ11億円の債務超過になり、解散を決めた岩手県大槌町の漁協が、「新おおつち漁業協同組合」として、1日、新たに発足し、職員の大幅な削減など合理化を図って再建を進めることになりました。

大槌町の漁協は、津波で定置網や事業所などが大きな被害を受けておよそ11億円の債務超過に陥り、自力での再建を断念して解散することを決めています。1日、この漁協の債務を整理したうえで業務を引き継ぐ「新おおつち漁協」が発足しました。
新おおつち漁協は、高齢化や後継者不足などから、組合員の数がこれまでの800人からおよそ170人に減り、水揚げが減少するとみられるため、漁協の事業収入も大幅に減る見通しとなりました。このため、新しい漁協は、職員の数をおよそ40%削減するほか、魚市場で水産物を保管する冷蔵庫事業を廃止するなど、合理化を図って再建を進めることになりました。
新おおつち漁業協同組合の下村義則組合長は、「大海原に小さな船でこぎ出すような厳しい状況ですが、魚を水揚げすることが町を潤すことにつながると信じて努力していきたい」と話しています。