調教(ちょうきょう)とは、教え調えること。調節と教育など。特に以下の意味などで使われる。
概要
一般的に調教と言えば猛獣や馬、犬など動物の訓練を指すことが多い。中国語由来の日本語で有り、中国語でも調教は「調教」または「调教」と書く。
転じて、日本ではSMプレイにおいて、S側がM側を従わせる、あるいは従うようにさせることも調教と呼ぶ。これは動物の「調教」の意味をそのまま人間に当てはめたもの。
また、インターネット界隈ではVOCALOIDあるいはそれに類する音声合成システムにより生成された音声を、より適切に発音させるためにパラメーターを微調節することなども指す。
調教(VOCALOID)
ニコニコ動画においては、「調教」とはVOCALOIDあるいはそれに類する音声合成システムによって生成された音声を適切に発音されるように設定することを指すことが多い。適切に設定されたVOCALOIDによる楽曲、端的に言えば発音が「うまい」楽曲は「神調教」であると言われる。また、これらの楽曲の作者を「調教師」と呼ぶことがある。また「調律師」と呼ぶこともある。[1]
これらの呼称には、VOCALOIDというシステムを擬人化した時に、初音ミクなどのキャラクターに歌を歌ってもらうように見えながらも、実際にはなかなかユーザーの思い通りの歌唱が再現できないジレンマが背景にある。一般的にお転婆な女の子をじゃじゃ馬と言うが、思ったとおりの歌唱をしてくれないミクをじゃじゃ馬に見立て、それをパラメータ操作テクニックやエフェクトで適正な歌唱に修正していくという作業過程のイメージから派生したものだろう。
一方で、一般的に調教という言葉は動物に対して用いる言葉であり、人間に対して用いる場合は侮蔑の意味を伴う。そのため、この表現を人間性を持ったキャラクターに対して用いることに嫌悪感を持つ者も少なからずいる。よって、これらの言葉の使用にはある程度の配慮が必要である。
「調教」を言い換える比較的無難な同義語には「調整」「調節」「調律」などがあり、調教という表現を禁忌する場合これらの語が用いられることがある。また、音声を調整するの意で「調声」という造語が比較的よく用いられる。この他、斜め上Pが「督唱」という造語を提唱している。また、セガ制作のゲーム『初音ミク -Project DIVA-』では、電子音楽においてミュージックシーケンサーをプログラミングする者を指す和製用語にならって、調教担当者を「マニピュレーター」という表現で呼称している。
関連項目
脚注
- *いずれも使用例はあまり多くない。たいていの場合、作曲者が「調教」を始め動画投稿まで一貫して行うことが多く、「調教」を行う者だけを指す場面があまりないからである。楽曲制作者を指す場合は、制作統括者・制作責任者の意で「プロデューサー」という語が用いられる。
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E8%AA%BF%E6%95%99
読み:チョウキョウ
初版作成日: 08/05/19 23:08 ◆ 最終更新日: 12/01/09 19:30
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