細野環境大臣は、NHKのインタビューで、被災地のがれきをほかの自治体で受け入れる広域処理を進めるため、環境省で焼却と最終処分を別々の自治体で行う方法を新たに検討したいという考えを明らかにしました。
この中で細野環境大臣は「宮城県と岩手県のがれきは、一部をぜひ広域処理していただきたい。2つの県で処理しきれない部分を全国でお願いした場合、ほかの地域で処理する量は、1人当たり33キロになり、これであれば、全国で処理していただけるのではないか」と述べました。
そのうえで細野大臣は「いちばんありがたいのは、焼却も最終処分もしていただく方法だが、最終処分場がない自治体もあるので、その場合は、焼却した灰をほかの所で最終処分できないか、仕組みを考えたい」と述べ、環境省で焼却と最終処分を別々の自治体で行う方法を新たに検討したいという考えを明らかにしました。
また、細野大臣は、被災地のがれきを試験的に焼却した静岡県島田市が焼却灰を一般公開し、市民が直接、放射線量を測れるようにした例を挙げ、「できれば皆さんにみずから測っていただいて、不安を取り除いていただきたい。被災地と本当に復興していこうという気持ちを持っていただけるのであれば、安全に処理できるので、ぜひ手を貸していただきたい」と述べ、広域処理への協力を訴えました。