違法ドラッグの疑いがあるハーブを岐阜県美濃加茂市内の自動販売機で売っていたとして、県は29日、薬事法に基づき、自販機を設置した愛知県小牧市の業者に販売中止と製品の自主回収を指導したと発表した。
厚生労働省によると、違法ドラッグとみられるハーブを自販機で売るのは珍しいという。
販売品は「Jamaican Gold EXTREME」。東京都の検査で、同じパッケージの製品から医療以外には使えない薬物が検出された。大麻の成分と似ており、めまいや筋力低下を引き起こすおそれがある。
たばこのように葉を紙で包んだ1本を500円、葉を詰めたパックを2千円で販売。自販機には2製品を含め、36製品が売られていた。
自販機は美濃加茂市加茂野町の市道沿いのコンビニエンスストア隣に置かれている。県が1月下旬に把握し、27日に現地調査した。
県の調べに、業者は違法の疑いがあることは「知らなかった」と話している。
(中日新聞)