大阪市中央区ガールズバー女子高校生死亡事件 「歩合制」のため多量にアルコール摂取か
大阪市中央区のいわゆる「ガールズバー」で働いていた女子高校生(18)が死亡した事件で、店では、客に酒をおごらせるごとに賃金を上乗せする「歩合制」の形がとられていた。
2月12日に、大阪市中央区のガールズバー「SORA」で働いていた18歳の女子高校生が、接客で酒を飲んだあと死亡した事件で、経営者・阪田 淳容疑者(27)が、労働基準法違反の疑いで再逮捕された。
阪田容疑者は、16〜17歳の女子高校生ら4人を、午後10時以降に働かせた疑いが持たれている。
阪田容疑者は「16歳や17歳の女の子であると知りながら、客引きや接客をさせていました。逮捕前、7人の未成年を雇っていて、そのうち5人が18歳未満でした」と供述している。
女子高校生が死に至るまで飲酒したわけは、「歩合制」にあった。
この店のアルバイトの基本時給は1,500円。
しかし、客から酒をおごってもらうと、1杯ごとに200〜800円が給料に上乗せされるシステムになっていた。
死亡した原因が、急性アルコール中毒の可能性が高いとみられる女子高校生。
警察は、阪田容疑者が売り上げを上げようと、歩合制などで女子高校生などに酒を勧めていたとみて、調べを進めるとともに、保護責任者遺棄の疑いでも捜査する方針。
この事件について、街の女子高校生は、「何やらしてんですかって感じですね」、「店も自分も、しっかりしないといけない」などと語った。
また、現在居酒屋でアルバイトをしているという高校3年生の女子生徒は、酒の席での接客について、「接客とか、声出しとかあるので、何か楽しいです。結構からまれるんですけど、みんなお酒に酔っているので、優しい人は優しい。からみがだるいときあるけど、適当に返せば酔っているので」、「からまれますね、お客さんに。すぐ辞めました、1カ月くらいで。お客さんのからみがうざいから」、「『このあと一緒にどう?』とかある。『何時上がり?』とか言われて」などと語った。
そして、自分の先輩がガールズバーで働いているという女性は、「(ガールズバーで)働いている人、知り合いにいます。一対複数で話すみたいな。音楽がうるさいから、声張らないと聞こえないと言っていました。(自分は)お金をもらっても、変なおじさんと話したくない」と語った。
ガールズバーは、女性がバーテンダーで、カウンター越しにお客が酒を飲む形態。
女性従業員が客の隣に直接座って接客をする、キャバクラやクラブとは形態が違うことになっている。
ところが、都内では2011年2月、無許可で未成年の女性を使って接客させていたガールズバーが摘発された。
さらに2月には、グラビアアイドルと飲めるとうたった店が、無許可で女性従業員が接客していたとして摘発されるなど、実態として接客させるガールズバーが増えている。
(02/27 18:04 関西テレビ)