由規“歌手デビュー”　復興支援ソングを収録

　ヤクルト・由規投手（２２）が“歌手デビュー”した。ＮＨＫが東日本大震災プロジェクトの一環で制作する復興支援ソング「花は咲く」のレコーディングが２９日、東京都内のスタジオで行われ、仙台市出身の由規が参加。収録後、「すごく緊張したけど歌い始めたら自分の世界に入れた。歌は好きなので、こういう形で復興に貢献できるのはうれしい」と話した。

　楽天元監督の野村克也氏ら岩手、宮城、福島３県に縁のある著名人３４組が１人ずつ、１フレーズごとに歌い継ぎ、収録はこの日の由規が最後だった。月１度はカラオケに行き森山直太朗の「さくら」が十八番という由規。収録に立ち合った作曲家の菅野よう子さんは「声が清潔で、度胸があるのに感性がナイーブ。野球選手じゃなかったら歌手にスカウトした」と絶賛。「花は咲く」は復興イベントなどで使われ、ＣＤ売り上げなどは被災地に送られる。

　２月２７日に右肩張りから半年ぶりに実戦登板した由規は３月１０、１１日の広島とのオープン戦登板が濃厚。野球でも故郷にエールを送る。　（竹村和佳子）