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昨年7月に71歳で亡くなった俳優・原田芳雄さんの誕生日を祝うバースデーライブが29日、都内で開かれた。生前から4年に1度しかない2月29日の誕生日ライブを楽しみにしていたという原田さんをしのび、ミュージシャンの宇崎竜童(66)、俳優・松田龍平(28)、江口洋介(44)、佐藤浩市(51)ら親交のあった仲間たちが集結。原田さんの歌声に合わせて「生きてるうちが花なんだぜ」を全員で熱唱するなど“18歳”の誕生日を盛り上げた。
ステージに松田、江口、佐藤らが次々と登場し、原田さんの“18歳”の誕生日を祝福した。
女優・松たか子(34)のナレーションで始まった一夜限りのライブは生前、原田さんが自宅に仲間や後輩たちを招いて開いていた飲み会を拡大したかのような心温まるイベント。「人生初ライブ」という松田が「YOKOHAMAホンキートンクブルース」を歌うと、背景に松田優作さんと原田さんのツーショット写真が大写しされるなど、随所に原田さんをしのぶ演出も加えられた。
原田さん愛用のマイクスタンドと赤いタオル、愛飲していたバーボン「I・W・ハーパー」のボトルも用意された。そして、4年前のバースデーライブに収録された原田さんの声に合わせてバンドが生演奏。まるで会場に原田さんがいるかのような雰囲気だった。
アンコールではゲストが総出演し、原田さんの声に合わせて「生きてるうちが花なんだぜ」を大合唱。原田さんと親交の深かった宇崎を中心に「飲んでるかい、酔ってるかい、バカやってるかい、生きてるかい」と天に呼びかけるように歌うと、約700人の観客は大歓声を送った。
4年に1度しかない、うるう年2月29日生まれの原田さんは、このバースデーライブを楽しみにしていたという。長男のギタリスト・原田喧太(41)は「(亡くなる直前の)7月の段階で『誕生日にライブをやらないなら、死んだ方がましだ』と言ってました。きょうは本人も喜んでると思います」と駆けつけた仲間たちに感謝した。
また、会場では4年前のバースデーライブを追った写真集「LiVE」(3月7日発売、リトルモア)も先行発売。瑛太(29)、大楠道代(66)、大森南朋(40)、新井浩文(33)、阪本順治監督(53)らも原田さんとの“再会”を楽しむかのように観客として訪れていた。
(デイリースポーツ提供)
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