NHK佐賀県のニュース　佐賀放送局

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商工組合訴訟　前知事が上告

経営が破たんした佐賀商工共済協同組合をめぐり、佐賀県が元組合員に払った賠償金などを井本勇前知事に負担するよう求めている裁判で、井本前知事は、今月、福岡高等裁判所が言い渡した、１審の１０分の１の４９００万円余りを支払うよう命じる判決を不服として、最高裁判所に上告したことを明らかにしました。
この裁判は、９年前に経営破たんした佐賀商工共済協同組合をめぐり佐賀県が元組合員に払った賠償金などのうち、４億９０００万円余りを負担するよう井本勇前知事に求めているものです。
１審の佐賀地方裁判所は、おととし、前知事に全額の支払いを命じましたが、今月１６日、２審の福岡高等裁判所は、前知事の過失を認めたものの、組合の事務が前知事の決裁の対象でないなどとして、１審の１０分の１にあたる４９００万円余りの支払いを命じました。井本前知事の弁護士は、この判決を不服として２８日、最高裁判所に上告したことを２９日、明らかにしました。
井本前知事は、弁護士を通じて、「組合の経営破たんに政治的・道義的な責任があることは言うまでもないが、法的責任についてはないものと理解しているため、最高裁の判断を得たく上告することを決めた」とコメントしています。一方、佐賀県は、前知事の法的責任を認めたものであるなどとして、判決を受け入れることを先に明らかにしていました。

02月29日　20時16分

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