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宮城 “三陸わかめ”の初入札

2月28日 12時55分

宮城 “三陸わかめ”の初入札
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国内で養殖されるわかめのおよそ6割を占める「三陸わかめ」の今シーズン初めての入札が、宮城県気仙沼市で行われ、東日本大震災の影響で、出荷量は去年の半分程度にとどまりました。

宮城県内のわかめの養殖施設は、津波で大きな被害を受けましたが、去年6月ごろから徐々に復旧が進み、今月からは一部で収穫が始まりました。
今シーズン初めての入札は、気仙沼市の仮設の「わかめ流通センター」で行われ、全国から来たおよそ50の業者が品質を確かめながら買い付けていました。
宮城県漁業協同組合によりますと、27日に出荷されたのは、宮城県内で収穫された塩漬けの「塩蔵わかめ」およそ60トンと、干わかめ100キロ余りで、震災の影響で出荷量は去年の初入札のおよそ半分ですが、色付きなど品質はよいということです。
27日は、10キロ当たりの値段で最も高いものが、「塩蔵わかめ」は去年の倍近い2万円余り、干わかめは去年より5000円高い3万1000円で取り引きされました。
宮城県漁協わかめ・こんぶ部会の小野寺清繁部会長は「この日を迎えられ感無量です。全国の皆さんのおかげで出荷できたわかめなので、ぜひ味わってほしいです」と話していました。
宮城県産の「三陸わかめ」の入札は、このあと4月まで8回行われる予定です。