'12/2/29
広島高速1・4号値下げ実験
広島市は2012年度、広島高速1号と4号の料金を割り引き、通勤時の一般道の渋滞緩和や山陽自動車道とのアクセス向上の効果を検証する社会実験に取り組む。結果は13年度の料金改定に反映させる。
1号は東区福田町―温品2丁目の6・5キロ。4号は西区中広1丁目―安佐南区沼田町大塚の4・9キロ。割引は10、11月の2カ月間、平日午前6時〜午後8時に実施する。10月は20%引き、11月は10%引きで、自動料金収受システム(ETC)利用者が対象。
現在の料金は1号が山陽道広島東インターチェンジ―間所350円、馬木―間所250円、温品―間所100円。4号は400円。20%引きで1号広島東インターチェンジ―間所は280円、4号は320円になる。
市は割引で通行量がどれだけ増えるか調査。収支や両路線に並行する道路の渋滞緩和効果を検証する。山陽道とのアクセス向上に伴う物流や企業活動への効果を市内の企業にアンケートする。
市は12年度当初予算案に、割引に伴う広島高速道路公社の減収の穴埋めや調査費用など6千万円を計上している。
4号は01年10月開通。1号は06年10月に全通した。10年度の1日平均利用台数は4号が約1万6600台、1号が約2万300台。10年度の1〜4号の開通部分の交通量は計画の9割にとどまっている。