'12/2/29
広電軌道敷、緑化工事進む
広島市は、旧市民球場跡地(中区)南側を走る広島電鉄の路面電車の軌道敷を緑化する工事を進めている。都心部では初の取り組みで、3月末には原爆ドーム前電停付近の約40メートル区間が芝で覆われる。
工事は電車の運行が終わった深夜から早朝にかけ実施。重機で軌道敷の厚さ約10センチのコンクリートをはがし、保水性の高い緑化ブロックを設置。最後にノシバを張る。
緑化には都市景観の魅力を高め、2013年春に球場跡地である全国菓子大博覧会を盛り上げる狙いがある。費用は1500万円。
12年度は広電が整備主体となり、緑化地区を横断歩道や交差点を除き、東西に計70メートル広げる。市は当初予算案に広電への補助など2千万円を計上。沿線住民や企業に軌道緑化の是非などをアンケートし、別の場所にも広げるのか検討する。
軌道敷の緑化は、市内では広電が宇品線の海岸通―広島港間の2カ所計252メートルで実施している。
【写真説明】夜間に原爆ドーム前電停で進められている軌道敷の緑化工事