平田容疑者:最初は本庁出頭…機動隊員「いたずら」と判断

2012年1月2日 23時29分 更新:1月3日 2時21分

平田信容疑者が出頭した警視庁丸の内署周辺に集まる大勢の報道陣=東京都千代田区で2012年1月1日午前7時4分、森田剛史撮影
平田信容疑者が出頭した警視庁丸の内署周辺に集まる大勢の報道陣=東京都千代田区で2012年1月1日午前7時4分、森田剛史撮影

 平田信容疑者は当初、警視庁本部庁舎(東京都千代田区霞が関)に出頭しようとしたが、玄関前にいた30代の機動隊員が「悪質ないたずら」と判断し、身柄の確保などの対応をとらなかったことが分かった。警視庁警備部幹部は「事実関係を確認したうえで、対応を検討する」としている。

 幹部によると、平田容疑者は12月31日午後11時35分ごろ、本部庁舎前に1人で現れ、警戒していた機動隊員に「平田信です。出頭してきました」と話しかけた。しかし、この隊員は、髪形や顔の肉づきなどが手配写真と異なる印象を受け、悪質ないたずらと判断。丸の内署の方向を示して「あちらに警察署があるので」と伝えた。

 平田容疑者は「特別手配の平田ですが」などとも話したが、隊員は無線で指示を仰ぐこともせず、再度、丸の内署に向かうよう指示。平田容疑者は「分かりました」と従い、同署の方向に1人で歩いていき、午後11時50分ごろに出頭した。

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