東日本大震災を受けて、国土交通省四国地方整備局は、東南海・南海地震などの巨大地震で想定される最も大きい規模の津波のシミュレーションを独自に行い、予想される高さを公表しました。
四国地方整備局は、東南海・南海地震と東海地震、それに日向灘を震源とする地震が同時に起きた場合について、地震の規模を示すマグニチュードを8.9と想定したうえで、四国の主な9つの港での最も大きい規模の津波の高さを予測しました。
それによりますと、高知県の須崎港が11メートル20センチ、徳島県の橘港が4メートル80センチ、愛媛県の八幡浜港が4メートル30センチ、香川県の坂出港が70センチなどと予測されました。
これは、マグニチュード8.6の東南海・南海地震を想定した津波の高さの予測と比べると、太平洋側の港では1.3倍から2.6倍となっています。
このシミュレーションについて四国地方整備局は、あくまでも各地の港湾で津波対策を早急に見直すための暫定的な数値だとしていて、今後、国が行う地震の揺れや津波の高さなどの想定を反映させて修正していくとしています。
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