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牛乳の放射性物質 安全性確認

2月29日 16時15分

大手乳業メーカーなどが加盟する業界団体が、飲料用の牛乳に含まれる放射性セシウムの値を東北や関東などの工場で調べたところ、対象となったすべての工場で検出限界の値を下回り、この団体では牛乳の安全性が確認できたとしています。

食品に含まれる放射性物質を巡っては、ことし4月から新たな基準が適用されることになり、牛乳については、これまでの1キログラム当たり200ベクレルから50ベクレルへと大幅に厳しくなります。
これを前に、大手メーカーなどが加盟する業界団体の日本乳業協会は、各メーカーの工場で出荷前の牛乳に含まれる放射性セシウムの値を検査し、29日、その結果を発表しました。
それによりますと、検査は、関東地方や東北地方など17の都県にあるおよそ180の工場に自主的な協力を呼びかけ、このうち110工場が応じ、西日本の工場などでも合わせて124の工場で行われ、パック詰めにされた出荷前の牛乳からサンプルを抜き取って調べました。
その結果、すべての牛乳で1キログラム当たり10ベクレルの検出限界の値を下回ったということです。
これについて日本乳業協会は、「広い地域で行った今回の検査によって、牛乳の安全性が確認できたと考えている。対象となった工場では学校給食向けに出荷しているところも多いが、子どもたちにも安心して牛乳を飲んでほしい」と話しています。