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富士山 “噴火の兆候認められない”

2月29日 21時5分

富士山 “噴火の兆候認められない”
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富士山の活動について火山噴火予知連絡会は、「去年3月の巨大地震のあと富士山周辺で地震活動が続いているが、噴火の兆候は認められない」という検討結果をまとめました。

専門家などで作る火山噴火予知連絡会は、29日、気象庁で定例の会合を開き、富士山の活動を検討しました。
富士山では去年3月の巨大地震のあとの3月15日に山頂の南南西の地下を震源とするマグニチュード6.4の大きな地震があり、その後、山頂の直下でも地震活動が活発になりました。
富士山周辺の地震活動は今も続いていますが、活動は低下してきているということです。
また会合では今月10日に富士山の3合目近くの斜面で湯気が出ているのが見つかり、気象庁が調査しましたが湯気の温度は10度ほどと高くなく硫黄のにおいなどもしなかったことが報告されました。
このほかの観測データにも異常が見られないないことから噴火予知連絡会は「噴火の兆候は認められない」という検討結果をまとめました。
火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は、「富士山の直下で大きな地震があったため数年くらいは監視が必要だと考えているが、今のところ、噴火につながるような兆候はない」と話しています。