東日本大震災をきっかけに、節電への関心が高まるなか、太陽光などの自然エネルギーを生かして電力を効率的に使うための製品や技術を集めた展示会が始まりました。
展示会は、来月2日まで東京・江東区の「東京ビッグサイト」で開かれています。
展示会には、世界27の国と地域から、去年を上回る1900余りの企業や団体が参加しました。
このうち、太陽光発電のコーナーでは、光を電気に変える発電部分を特殊なプラスチックで挟み込む独自の技術によって、海水によるさびに強く水産施設や海上でも使える製品や、パネルの裏側に管をはわせて水を通すことで、発電の際に放出されていた熱を活用して50度以上のお湯を電気と同時に取り出せる製品などが紹介されていました。
また、停電に備える家庭用などの蓄電池に関するコーナーでは、韓国や中国のメーカーの出展数が増え、技術面で先行する日本メーカーに対抗して価格の安さなどをアピールしていました。
東日本大震災やその後の電力不足をきっかけに、企業や家庭で節電への意識が高まっているうえ、ことし7月から、太陽光発電などの自然エネルギーで発電した電力の買い取りを電力会社に義務づける新たな制度が始まる予定です。
このため、メーカー各社は、こうした製品の需要が、今後、国内で拡大すると見込んでおり、新製品の開発や販売を強化する方針です。
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