青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場は、高レベルの放射性廃液をガラスと混ぜる工程で起きたトラブルが解消されていないとして、来月上旬に予定していた試運転の再開を、少なくとも1か月以上延期する方針を固めました。
六ヶ所村にある再処理工場では、先月、高レベルの放射性廃液をガラスと混ぜる工程で、溶融炉で溶かしたガラスが下の管にうまく流れないというトラブルが発生し、事業者の日本原燃は、3年ぶりに予定していた試運転の再開をおよそ1か月延期して、原因を調べていました。
その結果、管の中にガラス以外の異物が詰まっていることが分かり、関係者によりますと、日本原燃は、異物が混入した根本原因を突き止めるため、試運転の再開を延期して、溶融炉の中に残っているガラスをすべて抜き出す方針を固めたということです。
試運転の再開までには、少なくともさらに1か月以上かかると見込まれていて、日本原燃は、29日午前に予定されている社長の記者会見で、正式に明らかにすることにしています。
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