2011年01月26日
チカノウ通り風景づくり作業経過・・・パート4
寒い日が続いています












粟国島でも先日は霰(あられ)が降ったそうです・・・
さて、チカノウ通り風景づくりプロジェクトもいよいよ形が表れてきましたよ♪
先日は島の方から提供いただいたトゥージを協力者の方と一緒にチカノウ通りに設置しました。
粟国島のトゥージは水に乏しかった島の先人達が考え出した物で、粟国島特有の財産です。
昔は雨水を溜めて生活用水として活用していたそうです。
ということで各屋敷内には必ずと言っていいほどトゥージがあります。
海岸(マハナの下)に転がっている大きな石をくり抜いて、人力で屋敷まで運んだそうです。
大きなトゥージになればなるほど人出が必要だったので、トゥージの大きさや数はその屋敷の財力を表しているそうです。
一般家庭では戦後まで使用されていたものもあるそうで、
島の人の生活に密着したものだからこそ
島の生活風景を感じることが出来ます。
想像を超える苦労をしながらも水の確保をし、
命を繋いできた先人たちへの感謝を表す意味も込めて、
チカノウ通りにトゥージを設置しました。
今回提供していただいたトゥージは活用されてなく、こんな状態のものでした。
そのトゥージにもう一度命を吹き込むべく、割れないように慎重に移動します。
(トゥージ設置前の様子)
(トゥージ設置後の様子)
今回設置したトゥージは一つですが、
なんと、
レプリカを作ってみました。
というのも、実はあと2つ本物を確保していたのですが、直径1メートルを超える大きな物だったため、
島の方々と話し合った結果、車通りの多いチカノウ通りに設置するのは危険だと判断。
ということで小さなトゥージのレプリカを作り、合計3つのトゥージをチカノウ通りに設置しました。
(小さめのトゥージの提供が有り次第、入れ替えようと思っています)
(赤線で囲まれている場所に設置しています)
トゥージというのは家庭の財産です。
それを
提供していただいた方や、提供者と調整していただいた方、
設置に協力して下さった方、レプリカ制作に協力してくれた方など、
今回もたくさんの島の人たちの協力でチカノウ通りが生まれ変わっていきます。
みなさん、本当にありがとうございました。
2011年01月11日
the.第6回粟国島いり組ゆんたく喫茶
はいさい


無人販売所
ムーチーづくり
















今日は旧暦の12月18日「ムーチーの日」ですね
スーパーに行くと月桃のいい香りがしますよね~
まだまだ、沖縄では旧暦行事が強いんだな~と感じます
(本土復帰前に琉球政府が「新正月一本化」を推奨し
現在では新暦がメインになっているらしーです)
せっかくなので「ムーチーの日」についてのお話しを
「ムーチー」はその昔、鬼になって人々に迷惑をかけていた兄を妹が退治するために
月桃の葉で包んだ餅を作ったという伝説があります。月桃の香り邪気を払い、餅が
厄を払うとされています。
昔の粟国の歴史・文化・暮らしがたくさん掲載されている「粟国村誌」の中では
旧暦12月8日 ムーチー
幅3㎝、長さ9~12㎝の餅を月桃(サンニ)、蒲葵(クバ)の葉につつんだものを神仏にそなえる。
昔はトージン(黍キビ)でつくったもの、タンナー(そてつの実)とトージンをまぜて作った者もあったが
戦後は米餅を作るようになった。大きな力餅は男の人数だけつくり、これをクバの葉を利用して普通
の餅より大きく作った。誕生後の餅は親戚にも3個宛くばる。餅を食べて後のクバの葉はカジマヤー
(十字型)に結んだものを軒にさし、門の両側には月桃の葉をおく。(引用:粟国村誌 P286)
と紹介されています。
きっと地域によって伝説や習慣はちがうんでしょうね~
そてつの実をつかったムーチー食べてみたいな~
そうそう、この時期は「ムーチービーサー(寒さ)」と言って
冬至のあとにくる寒波らしいですよ~
(だから寒いんだ・・・)
旧暦ってほんと、不思議ですよね
そんなムーチービーサーの中、1月9日に
第6回いり組ゆんたく喫茶を開催しましたよ

第6回目・・・
ゆんたく喫茶を初めてもう半年になるのですね~
過去のゆんたく喫茶の様子は
さて、今回のゆんたく喫茶はあいにくの雨の中でしたが
それでも、約20名くらいの島内外の方々が来場
プログラムはいつも開催している
に加え、
を行いました
文庫づくりとマップづくりも予定していましたが・・・
雨天の為、書棚のリペアーができなかったことと
マップづくりも子ども達といり組内に住んでいる
物知りおじいちゃんの所に
集落内の歴史・文化などの聞き取りに行く予定でしたが
これも雨天の為、延期です
無人販売所では
まだまだ野菜が採れづらい季節の中
2人の出品者が野菜を出品しました
伊佐家から朝一でとれたシャッキシャキの「ながーレタス」
完売
伊良皆博司さんの新鮮「間引き大根」と「パクチョイ」
完売
午前中ですべて売り切れっ
集会所で試食させてもらいましたが・・・
新鮮で甘くてとってもウマシ
ムーチーづくりでは
毎年、各家庭でお供えする分は
各家々でつくっているムーチーですが
今回はゆんたく喫茶でみんなで一気につくってしまおう
ということで、合計200個近くのムーチーをつくりました
多っ
残念ながら、ゆんたく喫茶では
お土産用とかで販売できないのですが
集会所で試食する分は個人の方々から分けてもらいました
どうですっ できたてのムーチー
もっちもっちのホッカホカ
この子達がお手伝いしているのは
コーレーグースー(島とうがらし)入りのムーチー
海苔に巻いて~醤油で ピリッとしててこれもまた美味
みんなで楽しくつくって、おいしくいただきました
でも・・・
木を燃やして火をおこしてシンメーナービ(大きい鍋)で作っていたので
蒸気やら煙やらで目がシバシバ
鼻の中が真っ黒になる中のムーチーづくり
僕も家に帰っても全身から煙の香ばしい香りが・・・
プンプン
島の方が言っていたのですが
今はガスを使って家庭のキッチンでつくっているので
ススが出ることはないのですが
昔は、今回のゆんたく喫茶でやったムーチーづくり同様
びっくりするほど寒いムーチービーサーの中、
木を燃料にしてムーチーをつくって、
寒い中、フーフーしながらアチコーコーの餅を食べていたみたいです
もちろん、当時もススだらけ
しかし、全身に染みついたススも厄を払うとされていたようです
確かに、家に帰って風呂に入ったあと
いつもよりさっっっぱりした感が
厄が落ちたかも
そうそう、今回のゆんたく喫茶開催中感動シーンがあったんですよ~
いつもゆんたく喫茶に来てくれるばあちゃん
ぼくらのことを「僕ちゃん達、島のためにいつもありがとうね~」と
かわいがってくれる踊りが大好きなカワイイおばあちゃんがいます。
この日もバアちゃんが会場でゆんたくしていると
会場の前に車が一台止まり、ヨッコイショと下りてくる品のあるおばあちゃんが
それを見て・・・
バアちゃん:「あいっ!!先生!!」
会場:「先生!?!?」
なんと、伊良皆バアちゃんの粟国村国民学校時代に教えてもらっていた先生が
久しぶりに東京から島に帰ってきたらしいんです
先生:「あんた、元気そうだね~」
バアちゃん:「うん、そうよ~ はっさー先生よりは元気さ~笑」
「あい、私ね先生から習った踊り、まだ覚えているよ~」
先生:「!?まさか~」
バアちゃん:「先生、見といてよ~ ♪ハイヤーイーヤサッサ♪」
先生:「あんた、よく覚えてるね~これからもずーっと忘れないでいてよ~」
先生の実家は西組内にあるみたいですが、今は東京在住。
久しぶりの西組メンバーとの再会や
ゆんたく喫茶の開催もとてもよろこんでいらっしゃいました
なんと、西組へ活動費の寄付金の贈呈も
ほんと、島のつながりのあたたかさを実感した感動的な再会シーンでした
ゆんたく喫茶は最後まで悪天候が続く中、夕暮れとともに終了
そのあと集会所の中では、カラオケ大会が開催されるなど
盛り上がりが収まらないまま、夜は更けていくのでした
次回のゆんたく喫茶は2月13日日曜日の朝9時から
内容は毎回恒例の無人販売所、ゆんたく交流
今回延期になったゆんたく文庫づくり、集落マップづくりも開催します
来月は少しはあたたかくなっているかな?
粟国島のみなさん、来島予定のみなさん、
ぜひぜひ、ゆんたく喫茶へいらしてみてくださいね
島の人、来島者の交流から
島のあたたかさを身近に体感できるかもしれません
2011年01月11日
チカノウ通り風景づくり作業経過・・・パート3
あけましておめでとうございます。
と言っても旧暦で回る島の生活ではまだ年が明けていません・・・(笑)
さて、チカノウ通りの風景づくりですが、
粟国村小中学校の皆さんが行った石積み作業の続きを
青年会や島の有志の皆様で取組み、12月いっぱいで完成することができました!

(石積みを終えたチカノウ風景)


このクロトンという植物は南国に多くみられる観葉植物の一種で、
様々な形の種類が存在し、四季を通して色とりどりの葉を楽しむことができます。

50メートルあるチカノウ通り沿いに50センチ間隔でおよそ200本のクロトンが植栽されました。

なんとこのクロトンも有志の方が1年前から挿し木で苗木を作っていたものなんです。

石垣の内側に植えられた色とりどりのクロトン。

その周囲にはマリーゴールドやクロッカスなどの花々が植栽されました。

この通りの風景が通行する皆様の目を楽しませ、
島民の「島の風景を大切にしたい」という想いを感じることが出来れば幸いです。
と言っても旧暦で回る島の生活ではまだ年が明けていません・・・(笑)
さて、チカノウ通りの風景づくりですが、
粟国村小中学校の皆さんが行った石積み作業の続きを
青年会や島の有志の皆様で取組み、12月いっぱいで完成することができました!
石積みが完成するだけでも全然見栄えが変わります。
(石積みを終えたチカノウ風景)
(以前のチカノウ通り風景)
さらに12/19に行われたCGG運動では
通りの上部にある巨大化した木の剪定を行い、
チカノウには明るい日の光が差し込みました。

さらにさらに年が明けての昨日、1/10には女性の有志の皆さんを中心に
クロトンの植栽作業に取り組みました。
さらに12/19に行われたCGG運動では
通りの上部にある巨大化した木の剪定を行い、
チカノウには明るい日の光が差し込みました。
さらにさらに年が明けての昨日、1/10には女性の有志の皆さんを中心に
クロトンの植栽作業に取り組みました。
このクロトンという植物は南国に多くみられる観葉植物の一種で、
様々な形の種類が存在し、四季を通して色とりどりの葉を楽しむことができます。
50メートルあるチカノウ通り沿いに50センチ間隔でおよそ200本のクロトンが植栽されました。
なんとこのクロトンも有志の方が1年前から挿し木で苗木を作っていたものなんです。
石垣の内側に植えられた色とりどりのクロトン。
その周囲にはマリーゴールドやクロッカスなどの花々が植栽されました。
この通りの風景が通行する皆様の目を楽しませ、
島民の「島の風景を大切にしたい」という想いを感じることが出来れば幸いです。
粟国島にお越しの際は集落の風景と、このチカノウ通りを散策してみてはいかがでしょうか?
2011年01月06日
the.2011年も粟国島海里元気プロジェクト
あけましておめでとうござります
って、さっきの告知ブログで言うのを忘れていやした
テヘヘ
「2011年」
ほんと年月が経つのは早いですね~
海里元気プロジェクトが始動してもう2年
いろ~んなことがありましたが・・・
毎日、毎週、毎月、毎年島の人たちに支えられて
一緒に笑ったり、怒ったり、泣いたり、踊ったり
もう汗やら涙やら色んなもの流しています
笑
今日は新年てことで僕らの信念を
おっ
粟国島海里元気プロジェクトの活動コンセプト
風景(自然・歴史・暮らし)を
つなぎ、活かせる
粟国島
~粟国島の風景(自然・歴史・暮らし)を呼び戻して
今の生活に合うように起こしてつなげていく~
このコンセプトに近づくために
①ゆんたく喫茶のモデル区づくりプロジェクトや
②風景づくりプロジェクト(チカノウ通りの改修、空き屋敷の家庭菜園のモデル活用)、
③情報発信プロジェクト(tidaブログや毎月全戸配布している海里元気便りの作成)
この3つのプロジェクトを切り口とした「島づくり、島興しのお手伝い」をしています
お手伝いというと語弊があるかもしれませんが
やはり、僕らのような「ヨソ者」にしかできないことと
「島の人」にしかできない、変えられないことがあるんです
始動してから2年、島の人とともに活動して気づかされたのは
「島づくり」とか「島興し」という言葉の重さ。
主語には必ず「住民が」という言葉を使わないといけないんじゃないかと
住民が(と)実行してなんぼの島づくり
住民が(と)楽しんでなんぼの島づくり
住民が(と)継続してなんぼの島興し
僕ら海里元気プロジェクトは2011年も
粟国島のため、沖縄のため、日本のために
粟国島民とともに汗水、鼻水垂らしながら 笑
島づくり、島興しをしていきたいと思います
今年1年もどうぞ、粟国島海里元気プロジェクトを
よろしくお願いいたします
2011年01月06日
the.1月9日粟国島に来る方,粟国島の方々必見!!
第6回目となるいり組ゆんたく喫茶が開催されます
今回のゆんたく喫茶でも・・・・
この3つのプログラムを開催しま~す
歴史あるスポットや素敵なスージ小(細道)などを聞いて
どんどん地図に書き込んでいきます
これから来年の3月まで毎回ゆんたく喫茶で実施していって・・・
この宝ものマップを元に、小字のみんなで
「ここを掃除していこ~」とか「ここを修繕したいね~」とか
といったような風景保存活動につなげていければ~と思っています
きちんと整理して、集会所の屋内の一角に文庫スペースを設けます!
いつ、誰が来てもいり組や浜区のことを調べられたり
ゆんたく喫茶で昔の写真をみながらゆんたくできたり
資料に残ってない昔話や言い伝えを資料化したり・・・
小字や区の歴史保存につながればいいなと思っています!!
住民の家庭菜園から採れた農産物や
自分で作った民芸品などの特産品を販売しまーす
今回もハーブティーは無料で提供しまーすよ
粟国島に来島予定の方
ぜひ、ゆんたく喫茶へ来て地域の方々と
ゆんたく交流してみませんか