仕事がない「日雇い労働者」に国から給付金が出る制度を悪用し、実体のない会社を仕立てて、給付金をだまし取ったとして、男2人が逮捕・送検されました。警察は、新手の「貧困ビジネス」とみています。
詐欺の疑いで逮捕・送検されたのは、大阪府高槻市の自称建設運搬業・北井清明容疑者(48)と京都市南区の運転手・河珠吉容疑者(67)の2人です。仕事にあぶれた「日雇い労働者」には、国から最高で1日7500円支給する制度があり、受給するには一定期間働いていたことを示す事業所の証明が必要です。北井容疑者らは実体のない会社を仕立て、河容疑者を「日雇い労働者」として、一定期間、雇用したと見せかけて、13日分の給付金あわせて9万7500円をだまし取った疑いがもたれています。北井容疑者は、「実際に雇っていた」、河容疑者は、「不正なことはしていない」と、それぞれ容疑を否認しています。警察は、北井容疑者らが「日雇い労働者」を使って、新手の「貧困ビジネス」を展開していたとみて、余罪を調べています。
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