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【サッカー】

なでしこ高速パス 古豪ノルウェー破り進化証明

2012年2月29日 紙面から

 【ビラモウラ(ポルトガル)原田公樹】なでしこジャパンは、29日に開幕する国際女子サッカー大会「アルガルベカップ」(12カ国参加)の1次リーグB組初戦のノルウェー戦に最強メンバーで戦う。右脚ふくらはぎ肉離れから復帰したMF沢穂希(33)=INAC神戸=ら、永里と宇津木を除く9人が昨年の女子ワールドカップ(W杯)決勝の先発。佐々木則夫監督がロンドン五輪に向けて強調する「高速パス」作戦で北欧の古豪に打ち勝つ。

 本番を想定しつつ、28日に行った紅白戦。ノルウェー戦で先発が濃厚な最強メンバーが、華麗なパスワークからの速攻で何度もゴールに迫った。これがこの合宿で佐々木監督がテーマにする「高速パス」作戦だ。なでしこにとって、パスワークは生命線。だが、昨年女子ワールドカップ(W杯)でなでしこが優勝して以来、フィジカル主体だった米国やドイツなどの強豪が、パスサッカーを本格的に導入した。なでしこがロンドン五輪で再び世界の頂点に立つには、パスを高速化し、より精度を高めるしかない、というわけだ。

 「意識付けはできた。実際に試合でやられてから気づくこともある。ベテラン勢にスタートから出てもらう」と指揮官。最強メンバーが現時点で、ノルウェー相手にどこまで「高速パス」で圧倒できるかを試すつもりだ。

 痛めていた右脚がほぼ完治し、先発が濃厚な沢は言う。「このサッカーは90分間できない。速いパスだけでなく、中盤で落ち着かせることも必要」。増やした“引き出し”を生かしつつ、臨機応変に戦い方を切り替えていく重要性も口にした。

 最新のFIFA(国際サッカー連盟)ランキングは、日本が3位に対し、ノルウェーは12位。昨年のアルガルベカップでも1−0で勝つなど3連勝中だが、相手は油断ができない古豪だ。新生なでしこの世界での位置を知るための、大事な一戦となる。

 

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