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【サッカー】

香川 宮市に惚れた

2012年2月29日 紙面から

パス回しのミニゲームで汗を流す香川(右)と宮市(中)=愛知県内で

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 日本代表は29日、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア3次予選最終戦でウズベキスタンと戦う。両チームは28日、会場の愛知・豊田スタジアムで公式練習を行った。この日朝にチームへ合流したMF香川真司(22)=ドルトムント=は、初対面した話題の新戦力、FW宮市亮(19)=ボルトン=のプレーに“べたぼれ”。先発出場が確実の香川に対し、宮市はスーパーサブが濃厚だが、若きアタッカー2人の共演が実現するか、乞うご期待だ。

 遅れてやってきた真打ちも、新星に一目ぼれした。26日に故障明けでのハノーバー戦を終え、追加招集でこの日の朝に帰国した香川。初めて顔を合わせた宮市に「アーセナルはどうだった」と話し掛けて緊張をほぐすと、初融合した練習後は「スピードがずばぬけてますよね」とプレーをベタ褒め。「そのスピードを生かせるように、スペースや局面を作る。それを流れの中でやる必要がある」と連係イメージを膨らませた。

 出場すれば19歳77日での国際Aマッチデビューとなる宮市だが、香川も2008年5月にほぼ同じ19歳68日でデビューした。ただ、「オレはJ2でしたし、立場、状況が違う。ヨーロッパでやっているし、素晴らしい環境でやってA代表に来るというのが一番」と、自身との違いを強調。そのうえで「俺の3、4年前と比べても伸びしろがある。プレミアで試合に出続ければ。まだまだこれからでしょう」とまで語り、自分以上の素質と認めて開花に期待した。

 その宮市は名古屋市在住の両親を招待。「ゴールが一番見やすい形。勝利に貢献したい」と凱旋(がいせん)弾となる代表初ゴールを誓った。途中出場が濃厚だが、決めれば金田喜稔の19歳119日を大きく更新する国際Aマッチ史上最年少得点となる。さらに豊田スタジアムは08年にU−16日本代表として出場した豊田国際ユースで2ゴールを挙げた思い出のピッチ。「裏に出ればいいボールが出てくる。自分を使ってくれる選手がたくさんいる」と、香川ら先輩MF陣からのアシストを期待した。

 香川と宮市−。14年ブラジルW杯以降も長く日本を引っ張っていくであろう2人の天才が、W杯最終予選を前に注目の初共演を果たす。 (宮崎厚志)

 

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