※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

ウイグルで襲撃 死者10人超

2月29日 8時26分

中国西部の新疆ウイグル自治区で28日夜、武器を持ったグループが住民を襲い、10人を超す死者が出ています。

中国国営の新華社通信によりますと、新疆ウイグル自治区のカシュガル地区のカルギリク県で、日本時間の28日午後7時ごろ、武装したグループが住民を切りつけ、十数人が死亡し、グループのメンバー2人が警察にその場で射殺されたということです。
武装グループや死亡した人の民族、さらに犯行の動機などは明らかになっていません。
新疆ウイグル自治区は、イスラム教を信仰するウイグル族が多く住んでいますが、自治区の政治や経済で主導権を握る漢族との間の経済格差や中国政府の宗教政策などを巡って不満が根強いのが現状です。
3年前には、中心都市のウルムチでウイグル族による抗議デモが大規模な暴動となり、地元政府の発表で、およそ200人が死亡したのに続いて、去年夏にはカシュガルの町の中心部で刃物を持った男らが通行人や警察官を切りつけるなどして、50人以上が死傷する事件も起きています。