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【スポーツ】川内 ケジメの丸刈り2012年2月28日 紙面から
東京マラソンで14位に終わり、ロンドン五輪代表が微妙になった「市民ランナー」の川内優輝(24)=埼玉県庁=がレースから一夜明けた27日、“五厘カット”に変身し、勤務先の埼玉・春日部高で会見した。日本人最高の2位に入り、五輪代表を確実にした藤原新(30)=東京陸協=も、東京都内のホテルで取材に応じ、ロンドンへの意気込みを熱く語った。 応援してくれたファンのため、期待してくれた仲間のため−。川内が、あっと驚く丸刈り姿で会見場に現れた。「大勢の方の期待に応えられなかった。悔しいし、情けない。誠意を示すために丸めました」。伸び気味だったスポーツ刈りから大変身。目には涙をためていた。 前夜、母・美加さんにバリカンでバッサリ刈ってもらうよう頼んだのだという。 母「そこまでは…」 川内「一度決めたこと。ケジメはつけないと」 どこまでも誠実な川内らしい決断。渋る母を説得した。5厘(約1・5ミリ)を超え、青くなるまで刈り上げた。学習院大3年で箱根駅伝を逃したとき以来の丸刈りだ。 昨年12月の福岡国際では日本人トップの3位となり、最終選考会となるびわ湖毎日(3月4日)の結果次第では代表入りする可能性もあるが、川内の中ではロンドンは終わっている。 「絶対に選ばれないと思っている。次の五輪の機会があれば、もっと強くなって戦える力をつけたい。この結果を、今後の糧にしないといけない」。市民ランナーとして、3月に「さいたまシティマラソン」のハーフマラソン、4月末には連休を利用してデュッセルドルフ・マラソン(ドイツ)を走ることを決めている。 この日は疲労が残る中、午前8時30分に出勤した。高校の入学者選抜の事務作業で一年で最も忙しい日。職場の同僚も川内の丸刈り姿に驚いたようだ。「このくらいさらし者になった方がいいんです」。そう言って自虐的に笑った。 (森合正範) PR情報
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