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<EMeye>ロシア人発明家、ソニーのタブレットPシリーズを特許権侵害で提訴

2012/02/27 18:02

 2人のロシア人発明家はこのほど、ソニーのタブレット型PC「タブレットPシリーズ」が両氏の特許権を侵害したとして、同製品を販売しているロシア家電小売り4社を相手取って、モスクワの裁判所に提訴した。ロシアITニュース専門サイトCNewsが26日までに伝えた。

 この2人はビタリー・ピルキナとウラジーミル・ミロシニチェンコの両氏で、キーボード入力の位置変更やディスプレイ情報のアウトプットの位置変更に関する特許権が侵害されているとしており、ロシア国内での同製品の発売禁止と在庫処分を要求している。

 一方、これより先、両氏は、ソニーの新型ゲーム機器「プレイステーション・Vita(ヴィータ)」の背面タッチパネルも2人の特許権を侵害しているとして、すでに1月17日にモスクワのホロシェフスキー地裁に提訴する手続きを取っている。

 ソニー・タブレットと同様に、プレイステーション・ヴィータもロシア国内での同製品の発売禁止と宣伝活動の中止を要求している。しかし、提訴後も国内の小売り各社は22日からプレイステーション・ヴィータの販売を開始している。裁判は3月21日に審理を開始する予定。ソニーは日本で同製品を昨年12月から販売を開始し、これまでに約60万台を販売しており、欧州と米国では21日から発売している。

提供:モーニングスター社