3.おやすみなさい

我が家ルールのひとつに

「お雛様を出す、片付けるは真那の役目」があります。

豆まきが終わったら、母から催促が始まります。

お雛様は二月の風に当てなさいルールがあるらしく、
毎年月末迫ると、口調が厳しくなってきます。


壇や道具のセットまではやっておいてくれてますが、
お内裏様、お雛様、官女さまは絶対私がやらなければいけません。

でも、このところかなり手抜きの飾り付けでごめんなさいしてきました。

たとえば、ぼんぼり、桜、たちばな無し、とか。

今年は、なぜか私が自分で「たまには全部出したげなきゃ可哀想だよね」なんて口走ったばっかりに、罰ゲームみたいに自分でやるはめに…。

朝から押し入れにもぐり込んだり、椅子に乗って天袋探ったり。

確かにマスクいるよね、と思いながら。

こんなに箱だらけなの？から始まり、おまけに丁寧に紙にくるんであるので１つずつはがす、またはがす。

説明書見ながら官女さんの並び、持ち物確かめながら、悪戦苦闘。


疲れたあー

使わない筋肉使ったあー

出しながら、すでに片付けを予想できて、やっぱりお道具は今年もごめんなさいしようかな、と挫折しそうでした。


よかった、我が家は五段や八段飾りフルメンバー揃いじゃなくて。


一年に一度
パッと華やかになる雛飾り。


昨年はおぎちゃんと、徳川美術館のお雛様展示のお仕事をさせていただきました。

そのことも思い出しながら、
徳川美術館のお雛様展示の出し入れは半端なく大変だろうな、とも考えていました。


もしこの季節、名古屋へお越しの際は、
徳川美術館のお雛様をご覧になっていただきたいと思います。


毎年、四月はじめまでは展示されている記憶があります。



日本のドールハウス、究極の名品揃いです。


今夜から
十二単の夢を

四晩続けて見ようかな。


みんなみんな

お雛様は春を呼んでくれてます。

みんなみんなで

来る春を
両手広げ

迎えたい


桃の節句

近づく今宵に

淡い桃色の風を

おやすみなさい☆ミ